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メキシコとカナダがNAFTA合意を拒否

メキシコ・カナダのNAFTA再交渉が期限切れ

先日、一つ残念なニュースがFX市場に流れました。NAFTA再交渉が交渉期限を迎えたというのです。メキシコ・カナダとアメリカは数週間に渡り、NAFTA再交渉を行ってきましたが、期限の5月17日になっても合意に至りませんでした。

これを受けてメキシコペソは下落。状況はますます不透明になりました。今回はチャート分析を絡めて、今後の為替レートを見通していこうと思います。

  1. NAFTA再交渉の期限切れでペソ下落
  2. メキシコペソはどこまで下がるか

NAFTA再交渉の期限切れでペソ下落

最初に事の経緯から。メキシコ・カナダとアメリカはNAFTA(北アメリカ自由貿易協定)の再交渉を長らく続けてきました。しかし、冒頭に書いた通りに期限の5月17日になっても合意に至らず、期限切れを迎えました。

これを受けてメキシコペソは下落。長らく続いた三角持ち合いのチャート形状をペソ売り方向にブレークする結果となりました。以下は、ドル・メキシコペソの週足チャートです。

メキシコペソは三角持ち合いをブレーク

交渉が合意に至らない最大の要因は、互いの見解があまりにかけ離れていたことにあったようです。特にポイントとなったのが自動車関連の輸出入に関する条項でした。アメリカ側からの新ルールの提案に対し、メキシコとカナダが両国共に拒否するという姿勢を見せました。

もっとも、各国共に複雑な政治事情も絡んでいたようです。メキシコは7月1日に大統領選挙を迎える上、現在はアンチ・トランプ派のオブラドル候補がリードを保っています。一方のアメリカも、来年1月には中間選挙を迎えます。各国共に、政治的なバックグラウンドから安易に合意には至らない背景もあったようです。

メキシコペソはどこまで下がるか

メキシコにとって問題となるのは、NAFTA再交渉の期限切れで先行きの見えないリスクを抱えてしまったことです。今後も交渉は続くとの見通しが立っていますが、その期間は流動的で先が見えません。得てしてFXの市場参加者は、こうした不透明感をリスクと判断します。

先ほどのドル・メキシコペソのチャートを見直してみましょう。三角持ち合いのブレークから、おおよそ為替レートのターゲットが見えてきます。次のターゲットレートは、対ドルでUSD/MXN=24.0辺りでしょう。メキシコペソ円に直すと、5.4円くらいになると考えます。

メキシコペソのターゲットレート

詳しいチャート分析の方法は別の機会に話すとしましょう。ただ、ただでさえメキシコペソは大統領選挙で改革派が強く、先の見えない状態です。ここでの買いはちょっと考えられない状態です。むしろ、ペソ買いするなら大統領選挙が終わった後がチャンスでしょう。

まあ、本ブログでは以前から今年の相場予想を紹介しておりました。2018年のメキシコ為替予想は、以前から記事にしています。興味のある方は、今年の初めに書いた予想も一緒にご覧ください。

記事:メキシコペソ2018年のFX相場を予想

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